オリックス山本由伸 ノーヒットノーラン達成 今季4人目

プロ野球、オリックスの山本由伸投手が18日、埼玉県所沢市のベルーナドームで行われた西武戦でノーヒットノーランを達成しました。プロ野球でのノーヒットノーラン達成は史上86人目、97回目。今シーズンは4人目となります。

プロ6年目の山本投手は今シーズン2年連続の開幕投手を務め西武戦の先発は今シーズン12回目の登板でした。

山本投手は西武打線を相手に150キロを超えるストレートと落差のあるフォークボール、それにカーブを軸にピッチングを組み立て8回までヒットを1本も許しませんでした。

そして、9回は先頭の代打、呉念庭選手をファーストゴロに打ち取ると続く代打の森友哉選手を155キロのストレートで見逃し三振、1番の川越誠司選手を変化球でファーストゴロに打ち取ってノーヒットノーランを達成しました。

山本投手は5回にフォアボールでランナーを出しましたが28人のバッターと対戦してヒットを1本も許さず三振を9つ奪い、球数は102でした。

試合はオリックスが2対0で勝ちました。

「ドキドキしながら投げていた。喜びすごく大きい」

試合後のヒーローインタビューで山本由伸投手は「9回まですごく集中してドキドキしながら投げていたので喜びがすごく大きい。チームは連敗していたがとにかく自分のできることを全力でやろうと思っていた。立ち上がりにすっといい感じで入ることができたのでそれが最後までいい流れになったと思う。きょうは打たれる気がしていたので最後まですごく緊張した。粘り強く投げていたら点を取ってくれると思っていたので先制点を取ってくれてすごく投げやすかった」と話していました。

ヒーローインタビュー【一問一答】

Q.見事ノーヒットノーラン達成となった山本由伸投手。おめでとうございます。
「ありがとうございます」

Q.いつかやりたいと言っていた偉業。ついに達成となった。今の心境は。
「9回まですごい集中してドキドキしながら投げたので喜びがすごく大きいですね」

Q.きょうはチームが6連敗と苦しむ状況の中での登板となりました。どんな思いでゲームに臨んだか。
「チームは連敗していたんですけど、とにかく自分のできる仕事を全力でやろうと思っていました」

Q.きょうのピッチング一番よかったのはどの辺。
「立ち上がり、すっといい感じに入れたので、それが最後までいい流れになったと思います」

Q.ノーヒッターはどのくらいから意識した。
「いやなんかきょうは打たれる気がしていたので最後まですごく緊張しました」

Q.きょうは立ち上がりからまっすぐの使い方、変化球の織り交ぜ方、見事だったがふだんどおりの配球だったのか。
「そうですね。きょうは久しぶりに若月さんとバッテリーを組むことになったので、そこは若月さんに任せて信じて投げられました」

Q.5回のツーアウトの場面、四球を与えてから10球打者に粘られたがあの辺の心境は。
「四球を出してしまったので最悪だなと思って、なんとかぎりぎり切り替えられました」

Q.打線の援護は2点。点が入ったときの心境は。
「粘り強く投げていたら点を取ってくれると思っていたので、先制点を取ってもらえて、すごく投げやすかったです」

Q.ファンにメッセージを。
「きょうも応援してくださったみなさま本当にありがとうございます。みなさんの応援でこういった自分の実力以上の成績が出せました。本当に感謝しています。また頑張りますのでぜひ見に来てください。ありがとうございました」

試合後囲み取材【一問一答】

Q.ノーヒットノーランおめでとうございます。
「ありがとうございます」

Q.実感はどうですか。
「いやあまり実感がすごくあるわけではないですけど、さっき携帯見てもすごい通知がずっと続いてたので徐々に来てますね」

Q.率直にうれしさが一番。
「そうですね。なんかほっとした感じというか本当に9回投げている時もすごいドキドキしましたし、こんな最後まで緊張するものなんだなと投げながら思いましたね」

Q.1回から3回まで打線の1巡目はパーフェクトで抑えきったが、いけるなという感覚はあったか。
「ブルペンではばらついていたので、そんなにいいほうではなかったんですけど、ちょうど試合入ったところから力みが取れてどんどん打たせていこうと思いながら投げていたので、そういうのがいい結果につながりましたね」

Q.5回には外崎選手に初めての四球を出したがそのときに動揺とかは。
「ノーヒットできてるのもわかっていましたし、すごく悔しさがありましたね」

Q.試合を通してきょう軸にしたいとか感覚としてよかったボールは何。
「キャッチャーが変わったというのが1つあるんですけど立ち上がりはフォークがすごく少なく、ストレートでどんどん押していき、途中から切りかえてフォークにという若月さんの配球で、そこにしっかり信じて投げられたので本当に感謝してますね」

Q.試合前から「こういう部分をいかしていこう」という作戦は。
「特にそんないつもどおり話すことは一緒だったんですけど、試合入ってみるとすごい積極的に来てたので、丁寧に投げようという話し合いをしましたね」

Q.7、8、9回といく中、ノーヒットノーラン意識する瞬間。
「なんかこうどこかで打たれそうだなと。西武もバッターがすごくいいので、「どこかでヒット出るやろな」というのは思っていたんですけど、7回ぐらいすっと押さえられたので、「これはもしかしたらあるかもな」って思いましたね」

Q.7回の山川選手の三振のあたりくらいか。
「そうですね。そのぐらいの時はもうすごく気合いを入れて投げてましたね」

Q.9回のマウンド。歓声もすごかったが、どういう気持ちで9回入ったか。
「そうですね。やっぱり8回ぐらいからすごく歓声が大きくなってきているのが自分でもわかったので、自分もすごくドキドキしてたし、とにかくしっかり腕振ろうと思ってました」

Q.きょうのベストピッチ。この人との対戦の時にいいボールいったなというのは。
「山川さんへのインローのストレートだったり、最後森さんのアウトローのストレートだったり、いいタイミングでストレートをしっかり腕振って投げられたので、キャッチャーのリードありきですけど、いいボールが投げられたかなと思います」

Q.改めてストレートは山本投手にとってどんなボール。
「やっぱり一番こだわりも持って練習していますし、ストレートがいい日はやっぱり試合もまとまるので、すごく重要なボールかなと思います」

Q.きょう、いいボールがいった。
「そうですね。ストレートどんどん押していけたので、変化球もすごく効きましたし、体の疲労的にもすごく楽に投げられたかなと思います」

Q.今シーズン佐々木朗希投手の完全試合から始まってたくさんの投手がノーヒットノーラン。やっぱりライバル意識というか自分もという気持ちはあったか。
「そうですね。やっぱりすごいノーヒットノーラン出ていたので、いつか自分もできたらなと思いつつ、そこにあまり左右されないように、あんまり意識しないようにしていましたね」

Q.自身は去年もずっと惜しいタイミングあったと思うが、プロ6年目で初めてのノーヒットノーランの味は。
「そうですね。やっぱり、いろんな運もありながらで、きょうもいいところに飛んだりというのが重なって達成できたことなので、まあまた頑張ろうと思ってます」

Q.次なる目標が見えているのか。
「そうですね。とにかくきょう投げていた時の気持ちだったり、試合に入る時の気持ち面だったりを忘れずやっていったら、もしかしたらまたできるかなと思いますね」

Q.まだシーズン中盤だけど今後エースとしてどんなピッチングを続けていきたいか。
「やっぱりきょうも連敗をしていたので絶対勝ちたかったですし、こういう流れを止められたり、チームを流れに乗せられたり、そういった選手になりたいなと思います」

昨季は「沢村賞」 パ・リーグMVPにも選出

山本由伸投手は岡山県出身の23歳。

宮崎県の都城高校から平成29年にドラフト4位で入団しました。

プロ2年目には中継ぎでリーグ2位の32ホールドを挙げ、先発に転向した3年目には防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得。

おととしは149個の三振を奪って最多奪三振のタイトルに輝きました。

5年目の昨シーズンは、5月からは負けなしの15連勝をマークして18勝5敗で最多勝をはじめとした投手部門の4つのタイトルを獲得し、絶対的なエースとしてチームの25年ぶりのリーグ優勝の原動力となりました。

また、最も活躍した先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」も受賞し、シーズン終了後にパ・リーグのMVPに選ばれました。

山本投手は落差のある変化球と勢いのあるストレートが持ち味で今シーズン、この試合まで11試合に先発し6勝3敗、防御率1.72の成績を残していました。

シーズン4人の達成は79年ぶり 2リーグ制では初めて

シーズンで4人のピッチャーがノーヒットノーランを達成するのは昭和18年以来79年ぶりで、2リーグ制になってからは初めてです。

今シーズンは4月10日にロッテの佐々木朗希投手が完全試合でノーヒットノーランを達成し、先月11日にソフトバンクの東浜巨投手、今月7日にDeNAの今永昇太投手が達成していて、オリックスの山本由伸投手は今シーズン4人目の記録達成です。

これまでの最多は1リーグ制だった昭和15年の5人です。

中嶋監督「すごいこと。『おめでとう』と伝えた」

オリックスの中嶋聡監督は「きょうは完全にコントロールというか低めの制球とまっすぐのコントロールが非常によかった。すごいことだと思う。『おめでとう』と伝えた」と話していました。

西武 辻監督「制球がすばらしかった」

西武の辻発彦監督は「迫力的なものはあまり感じなかったけどやっぱり低めのコントロール、まっすぐとそこからのフォークが一番、見極めがつかない。あの高さのコントロールが非常によかった。まっすぐとフォークが非常にいいピッチャーなので、捉えたと思ったところからちょっと沈むのでそれだけのいい球ということ。まっすぐとフォークがそんなに極端にスピードが落ちるわけでもないし、同じ軌道で来る。ストライクからボールになるというそこの制球がきょうはすばらしかった」と振り返りました。

西武の選手もコメント

山本投手にノーヒットノーランを喫した西武の選手などがコメントを出しました。

山川穂高選手は「ことしノーヒットノーラン多いですね。早くメジャーリーグに行ってほしいです!。メジャーに行ってエンジェルスのトラウトとかと対戦しているのを見てみたいです」とコメントしました。

外崎修汰選手は「まっすぐと変化球のコンビネーションが素晴らしかった。あすの試合で打てるように切り替えます」とコメントしました。

源田壮亮選手は「コントロールミスがなく、どの球種もコースにきっちり投げていたなという感じです。コースをしっかりついてましたし良かったですね」とコメントしました。

松井稼頭央ヘッドコーチは「低めに丁寧に投げていて、コントロールが良かった。このカードを勝ち越せるようあすは全員で勝ちにいきます」とコメントしました。