「うんこお金ドリル」注文殺到 金融庁が受け付け一時停止に

子どもたちに金融や経済のことを学んでもらうため、金融庁が人気の学習教材「うんこドリル」とコラボレーションし無料で送付していた冊子がウェブサイトでの注文が集中したため、急きょ、受け付けを一時停止する事態となっています。

金融庁は、人気の学習教材「うんこドリル」と共同で作成したコンテンツを去年3月にインターネット上で公表し、ことし4月からは、冊子にして無料で送付していました。

ところが16日、ウェブサイトでの冊子の申し込みが通常の1000倍に急増し、17日未明に「受け付けを一時停止する」と発表しました。

17日午前1時半までの受け付け分については届くまでに1か月以上かかる可能性があり、追加の冊子が準備できしだい受け付けを再開したいとしています。

ウェブサイトでは引き続きコンテンツを利用できます。

成人年齢の引き下げや、“人生100年時代”とも言われる中、金融庁は資産形成などに役立ててもらおうと、これまでにも金融や経済に関する知識やトラブルを防ぐ方法などを紹介した冊子を作成して無料で送付していますが、これらについても注文が殺到して受け付けが停止される事態となっています。

金融庁の中村香織 総合政策管理官は「これまでは一日に10件ほどだったのが、きのうは1万3000件と注目してもらえて、うれしい悲鳴です。お待たせしてしまいますが、届いたら、ぜひ親子で取り組んでもらえたらと思います」と話していました。

「うんこドリル」シリーズとは

「うんこドリル」は、子どもたちに人気の学習ドリルシリーズで「漢字」や「計算」などさまざまなドリルが出版されています。

「うんこ先生」などのキャラクターが登場し、問題や例文に「うんこ」というワードが多く盛り込まれているのが特徴です。

5年前の販売開始から、シリーズ累計950万部が発行されています。

最近では、子どもたちにさまざまな問題に関心を寄せてもらおうと官公庁や自治体、企業とコラボレーションして「交通安全」や「防災」「SDGs」などについて学ぶ冊子も多数、発行されています。

今回、受付が中止された「うんこお金ドリル」は、日々のお金の使い方などをテーマにした「生活編」と、お金が社会の中でどう回っているのかをテーマにした「経済編」の2つがあり、お金の上手な使い方や貸し借りの対応などについてクイズや解説を交えて紹介し、金融などに関する知識を学ぶことができる仕組みになっています。

また、新成人向けには動画も制作されていて、キャラクターがクーリングオフ制度や過剰借り入れへの注意などを呼びかける内容が動画投稿サイト「ユーチューブ」で紹介されています。

ドリルを使った家族は

福岡県内に住む30代の会社役員の男性は先月、小学1年生の娘と親子でウェブ版の「うんこお金ドリル」に取り組んだということです。

男性は、子どもにお金に関する教育をしたいと考えていたものの、ふだんの生活の中では子どもとお金について話す機会はないことから、きっかけになればと考えたといいます。

ドリルで友達に「お金を貸して」と言われた際の対応についての質問では、実際に自分がその状況に置かれたらどう対応するか話し合ったということです。

男性は「社会に出た際にお金は必要なのに、子どもに教育をするのはとても難しいです。ドリルは子ども向けにやさしく作られていて、娘も楽しんでいる様子でした。親子でお金について話をするよい機会になったと思います」と話していました。