都は依然として痴漢被害が相次いでいることや、ほかの鉄道会社の路線で起きた切りつけ事件などを受けて、車両の更新を待たずに前倒しして防犯カメラを設置することを決めました。
都は、3年後の2025年3月までに都営地下鉄の三田線、新宿線、大江戸線と日暮里・舎人ライナーのすべての車両で設置を完了したいとしています。
さらに、防犯カメラが設置されていることを車内にステッカーを貼ったりSNSなどで周知したりして、抑止効果を高め、犯罪の防止につなげたいとしています。
東京都交通局は「設置を加速させることでお客様の安全・安心の確保に努めていきたい。現在、部品の一部として使われる半導体の世界的な不足で、カメラの確保しづらい状況が懸念されているが必要な数の確保に努め完了を目指したい」としています。

全車両に「防犯カメラ」設置へ 都運行の鉄道など3年後までに
東京都は、痴漢などの犯罪を防ぐため、3年後の2025年3月までに都が運行する鉄道などの路線のすべての車両に防犯カメラを設置する方針です。
東京都は、2015年度から、都が運行する鉄道などの路線で更新に合わせて、車両ごとに防犯カメラを設置してきました。
これまでに東京都が運行する路線のうち、浅草線と荒川線はすべての車両に防犯カメラなどを設置した一方で、大江戸線と日暮里・舎人ライナーはおよそ2割にとどまるなど、路線ごとに設置の状況に差が出ています。

