大谷翔平 6回無失点で5勝目&2安打 試合後【一問一答】

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がマリナーズ戦に先発ピッチャー兼3番・指名打者で出場し、6回を無失点に抑える好投で5勝目を挙げ、バッターとしてもヒット2本を打って連続試合ヒットを大リーグで自己最長に並ぶ「11」としました。

大谷選手は16日、相手の本拠地シアトルで行われたマリナーズ戦に中6日で先発登板しました。

1回は2アウトからフォアボールでランナーを出したあと、ヒットとワイルドピッチで二塁三塁のピンチを招きましたが、5番バッターをファーストゴロに打ち取って無失点で切り抜けました。

大谷選手は、2回に得意のスプリットで2者連続三振を奪うなど回を追うごとにボールのキレが増し、2回以降は二塁を踏ませないピッチングで6回まで無失点に抑えてマウンドを降りました。

球数は93球で、打たれたヒットは3本、フォアボールは2つ、奪った三振は6つでした。
打っては、3回の第2打席で変化球を引っ張ってライト前ヒットとして連続試合ヒットを大リーグで自己最長に並ぶ11に伸ばし、5回の第3打席でもレフト前にヒットを打ちました。

1回の第1打席はピッチャーゴロ、7回の第4打席はセカンドゴロで、この試合は4打数2安打で打率は2割6分3厘に上がりました。

エンジェルスは、主砲のトラウト選手の2本のツーランホームランで4対1で勝ち、連敗を「3」で止めました。

大谷選手は勝ち投手となり、今シーズンの成績は5勝4敗、防御率は3.28となりました。

“二刀流”ならではの過酷日程 克服のカギは「睡眠」

大谷選手は中6日で先発登板した16日のマリナーズ戦に投打の二刀流の選手ならではの過酷なスケジュールで臨みました。
15日にロサンゼルスで行われたドジャース戦は午後10時過ぎに終了し、指名打者でフル出場した大谷選手は、そのまま球場からチームのバスで空港に行きチャーター便でシアトルに移動しました。

ロサンゼルスからシアトルはおよそ2時間45分のフライトで、球団によりますと、空港に到着したのは16日の午前4時、ホテルに到着したのは午前4時半すぎだったということです。

大リーグでは通常、翌日に遠征先で先発登板するピッチャーはチームとは別に試合中などに先に移動するのが一般的ですが、バッターでの出場がある大谷選手は試合後にチームとともに深夜に移動し、翌日に投打で同時出場するという過酷な日程で16日のマリナーズ戦に先発ピッチャー兼3番・指名打者で出場しました。
エンジェルスのネビン監督代行は16日の試合前に「彼の体のケアについては全く心配していない。飛行機の中でも睡眠を取っているし、時間をしっかりと管理している」と信頼を寄せていました。
その大谷大谷選手は16日の試合後、「スケジュール的にも、体の状態がすごくいい感じで臨めていたというわけではないが、そのわりには球も良かったし動き的にも良かった。タイトなスケジュールだったが、しっかり睡眠の管理もしていい状態で臨めた。なるべく寝られるようには管理している」と話し、タフな移動でもしっかり投打ともプレーできた一因に睡眠時間をきちんと取っていることをあげていました。

大谷選手の睡眠について、通訳の水原一平さんは昨シーズン終了後のNHKのインタビューの中で「翔平は睡眠にはかなり気を使っていた。ことし(2021年)から睡眠の質や時間をアプリで測って管理していたが、とにかくできるだけ多く寝るというのがカギだった。平均、最低でも8時間半とか9時間は寝るようにはしていた」と話し、大谷選手が長いシーズンを通してパフォーマンスを維持する上で睡眠を特に重視していたと明かしています。

【一問一答】

大谷選手が、チームの連敗を3で止め今シーズン5勝目をあげたマリナーズ戦の試合後に日米のメディアの取材に答えました。その一問一答です。

Q.全球種を効率よく使えた。
「そうですね。なるべく球数を減らしていきたかったが、序盤ちょっと多かった。そのわりにはしっかり投げられたと思う」

Q.もう1イニング行きたかったか?
「球数が多かったので。もう7球から15球くらい少なかったら全然行けていたと思う」

Q.1回を投げ終えた後、球審と少し話をしていた。
「球審と自分自身のストライクゾーンのズレの確認というか。高さとか、低さが外れてるとか、左右が外れているとか」

Q.まっすぐとスライダーのコマンドは?
「すごく思い通りにいっているというわけではなかった。もし(甘いところに)入ってもファールになるくらいの球質で投げられていたので、そこはよかったかな」
Q.11試合連続安打となったが、打席での感覚はどうか?
「見え方がいいのでそれがいちばんいいかなと思う。たまたま出ているヒットじゃなくてしっかりと打っているヒットなのでそこがいいかなと」

Q.この2週間は、去年と同じくらい投打でめざましい活躍をしている。
「スケジュール的にちょっときょうもタイトなスケジュールだったが、しっかり睡眠の管理もしていい状態で臨めているので、継続していきたいなと思う」

Q.ヒットが1日1本でなく、2本出ているのは状態がいい。
「安定しているという意味では、1日1本ずつ。(まとまって)打っている時に打つのも大事だが、1日1本ずつ安定して出していくのがもちろん大事なので。ヒットが出るか出ないかは正直自分でも分からないし、振るべきボールを振っているかどうかの方が、長いシーズンで見た時は大事。それは今のところできているかなと思う」

Q.複数安打にこだわらず、安定感を重視している?
「そうですね。それプラス、フォアボールがしっかり取れていれば(ヒットは)1本でももちろん申し分ない。厳しいボールを振らずにしっかりとフォアボールが取れるのであれば、複数安打には特にこだわる必要はないかなと思う」
Q.6回の最後の打者に対して、まっすぐで押した。相手が初球にバントしたのを見て決めたのか?
「それは特にない。全体的に最後の方は(相手打線が)変化球をケアするのが強くなっていたので。(試合の)最初は自分自身も変化球を多く投げていたし、そのウラというか確率の高い方を投げたという感じ」

Q.きょうはスライダーが多かった(93球中、球種別では最多の38球)。プランどおりだった?
「もちろん打者の傾向も見るし、あとは自分の調子というか球種の曲がり具合だったりとかコマンドだったりとか。それで確率の高いものを各回ごとに抽出して各バッターごとに選んで投げるという感じ」
Q体の状態はあまり関係がない?
「そうですね。スケジュール的にも、すごく体の状態がいいという感じで臨めていたわけではもちろんないので。そのわりには球も良かったし動き的にも良かったかなと思う」

Q.スケジュールは影響あった?
「朝方に(シアトルに)着いているし、なるべく寝られるようには管理している。今回は(ロサンゼルスと)時差がないので、その辺は少し気持ちが楽かなと思う」

Q.スライダーとカットとあわせて時速80マイル(128キロ)くらいの変化球は何種類くらい投げ分けているのか?
「きょうはカットはほぼ投げていない。あとはカーブ。カウントもそうだし、空振りを取りに行く時もそうだが、ある程度(ボールの)曲がりだったり球速だったりは別に分けているわけではない。勝手にそうなるかなと思う」

Q.5種類くらい?
「僕の中では1種類。1種類というか、その時によって変わっているという感じ」
Q.打席での見え方がいい要因は?
「それはやっぱり構え」

Q.いいものが毎回できている?
「そうですね。必ずしも同じ構えで、その打席の中でも毎回毎回同じ構えができるかと言ったらそうではないが、比較的いい構えが毎回続いているかなと思う」