県民割 全国拡大の場合 支援額引き上げや平日クーポン割り増し

政府は旅行代金の割り引きを受けられる「県民割」の対象を全国に拡大する場合、国からの割り引き支援の額を引き上げるほか、平日のクーポンを休日より高くして、旅行客の集中を避ける新たな方策も導入する方針を固めました。

国が費用を支援して都道府県が実施する県民割は▼住んでいる都道府県内や、▼全国を6つに分けたブロック内の旅行を対象として旅行代金の割り引きや土産物の購入などに使えるクーポン券がもらえる観光需要の喚起策です。

これについて岸田総理大臣は、15日の記者会見で、感染状況の改善が確認されれば、7月前半から対象地域を全国に拡大する方針を明らかにしました。

これに伴って政府は全国に拡大する場合、旅行代金の割り引きのための支援額を現在の1人につき上限5000円から、公共交通を利用する旅行商品については、上限を8000円に引き上げる方針を固めました。
また、土産物の購入などに使える上限が2000円のクーポン券は休日は1000円とする一方、平日は3000円とすることで旅行客の集中を避ける方策も新たに導入することにしています。

期間はお盆を除く8月末までとする方向です。

政府が全国への拡大を決めた場合でも実際に適用するかどうかは都道府県の判断に任されています。

感染状況などに応じて都道府県が適用を判断できる県民割の拡大によって観光需要を喚起し、公共交通の支援にもつなげていきたい考えです。