ITスキルの学び直し支援する団体発足 急速なDXで人材不足課題

企業や自治体などでDX=デジタル変革が急速に進み、人材不足が課題となる中、ITスキルの学び直しを支援する団体が発足しました。無料で受けられる講座を提供するなどしてデジタル人材を増やすねらいです。

16日に発足したのは「日本リスキリングコンソーシアム」で、IT大手のほか、就職情報会社など49の企業や団体が参加しています。

都内で開かれた発足式で、グーグル日本法人の奥山真司代表は「一人一人がスキルを高め、新しい知識を身につけてみずからの価値を高めれば、日本は、まだまだ大きく成長できる」とあいさつしました。

団体のウェブサイトでは、AI=人工知能やマーケティングなど、ITスキルの向上につながる220余りの講座を提供することにしていて、このうち、およそ8割は無料で受講できます。

コロナ禍で企業や自治体などで、DX=デジタル変革が急速に進んでいることでデジタル人材の不足が大きな課題となっています。

この団体では今後、4年間で50万人の受講を目指していて、身につけたスキルが生かせる仕事を就職情報会社と連携して紹介し、就労支援にもつなげたいとしています。

政府は、デジタル関連の技術を身につけた人材を2026年度末までに230万人育成することを掲げていて、ITスキルの学び直しの機運が高まっています。