電車内で高校生に暴行 飲食店従業員の初公判で懲役3年求刑

ことし1月、JR宇都宮線の電車内で喫煙し、注意してきた男子高校生に暴行を加えて大けがをさせたとして、傷害などの罪に問われている飲食店従業員の初公判が16日開かれ、飲食店従業員は起訴された内容を認め、検察は懲役3年を求刑しました。

宇都宮市の飲食店従業員、宮本一馬被告(28)はことし1月、JR宇都宮線の電車内で喫煙し、これを注意した男子高校生に暴行を加え、顔の骨を折る大けがをさせたとして、傷害などの罪に問われています。

16日、宇都宮地方裁判所栃木支部で開かれた初公判で、宮本被告は「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。

冒頭陳述で、検察は「高校生に土下座を強要して執ように殴り続けた。車掌が止めに入ったあとも暴行を続けた」などと指摘しました。

続いて行われた被告人質問で、宮本被告は「土下座をさせたことまでは覚えているがそれから先は覚えていない。頭に血が上って考えられなかった」などと述べました。

裁判には高校生の弁護士も出廷し「勇気を持って注意したにもかかわらず土下座を強要されひどいけがを負わされた。完治したものの頭痛が止まらず眠れない日々が続いている」などとする高校生の手記を読み上げました。

このあと検察が「執ようかつ容赦ない行動は理不尽で身勝手だ。自己中心的な人格が現れた結果で責任は重い」などとして懲役3年を求刑したのに対し、被告の弁護士は「先を見通す力が乏しく行動が抑えられなかった。冷静になり深く反省している」などとして、執行猶予つきの判決を求めました。