テニス 全米オープン ロシアとベラルーシの選手が出場可能に

テニスの四大大会の1つ、全米オープンを主催する全米テニス協会は14日、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと同盟国のベラルーシの選手について、国旗を使用しない形で個人としての大会への出場を認める考えを明らかにしました。

全米テニス協会は14日、公式ホームページ上で声明を発表し「ロシアによるウクライナへの挑発的で不当な侵攻を今も非難し続けている」として改めてロシアによる軍事侵攻を強く非難しました。

そのうえで8月に開幕する全米オープンについて「全米テニス協会は国籍に関係なくすべての選手がことしの大会に出場することを許可する」としてロシアとベラルーシの選手が国旗を使用しない形で個人として出場することを認める考えを明らかにしました。

ロシアとベラルーシの選手をめぐっては先月から今月にかけて行われた全仏オープンでは出場が認められた一方、今月下旬に始まるウィンブルドン選手権では出場が認められないなど四大大会の中で対応が分かれています。

男女のツアーを統括するそれぞれの団体は「公平性を欠く」などとして、ウィンブルドン選手権で世界ランキングのポイントを付与しないことを明らかにしています。

テニスの全米オープンはニューヨークで8月29日から9月11日にかけて行われる予定です。