松野官房長官 豪副首相と会談 安全保障など協力一層深化を確認

松野官房長官は、日本を訪れているオーストラリアのマールス副首相と会談し、海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、インド太平洋地域の平和と安定のために、安全保障などでの協力を一層深化させていくことを確認しました。

松野官房長官は、先月、オーストラリアの新政権発足に伴い就任したマールス副首相兼国防相が来日したのを受けて、14日、総理大臣官邸で会談しました。

冒頭、松野官房長官が、副首相就任への祝意を示すとともに「日豪関係のさらなる発展のために引き続き連携を強化していきたい」と呼びかけたのに対し、マールス副首相は「特別な友好関係を次のレベルに引き上げていきたい」と応じました。

そのうえで、両氏は、海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、インド太平洋地域の平和と安定のために、安全保障や防衛分野、それに経済分野などでの日豪両国の協力を一層深化させていくことを確認しました。

また、両氏は、ウクライナ情勢や東アジア情勢についても意見を交わし、いかなる地域でも、力による一方的な現状変更の試みに反対していくほか、北朝鮮による核・ミサイル問題や拉致問題などへの対応でも、引き続き連携していくことで一致しました。