是枝監督らが新団体立ち上げ “映画界の労働環境など改善を”

日本の映画界で、労働環境の改善やハラスメントの防止などが課題となっていることから、是枝裕和監督たち7人の映画監督が会見し、新たな団体を立ち上げて映画業界を支援する専門の組織の設置を求めていくと発表しました。

7人の監督が立ち上げたのは「日本版CNC設立を求める会」で、14日、東京都内で共同代表を務める是枝監督らが会見を開きました。

「CNC」はフランスで映画産業の適正化や振興を所管する「国立映画センター」のことで、会によりますと同様の組織は欧米や韓国などにも設置されているということです。

会見では、是枝監督が「日本では趣味の延長やボランティアで作られる映画も多い。そのおもしろさに甘えてきたが、それでは成り立たなくなっている」と指摘し、映画界が一体となった取り組みが必要だと訴えました。

そして、会では、日本の映画製作の現場では低賃金や長時間労働が常態化したり、フリーランスのスタッフが契約書もないまま働いたりするなど厳しい現状があるとし、映画業界全体を統括して支援する組織が必要だとしました。

今後、新たな組織の設置を目指し、業界団体や国などに働きかけていくということです。

このほか、会では最近、映画界の性暴力が問題になっていることから、映画製作の際の具体的なルールを盛り込んだハラスメント防止のためのガイドラインの草案を作成し、合わせて公表しました。