出光興産 山口製油所の操業を停止へ 水素などの基地に活用検討

石油元売り大手の出光興産は、山口県の山口製油所でのガソリンなどの精製を、再来年に停止すると発表しました。
脱炭素の流れに対応するため、水素やアンモニアの受け入れ基地としての活用を検討するということです。

発表によりますと、出光興産は山口県山陽小野田市にある山口製油所でのガソリンなどの精製を、2年後の2024年3月をめどに停止します。

山口製油所は出光が38%出資する西部石油の製油所で、ガソリンの生産量は年間で150万キロリットルと、グループ全体のおよそ1割を占めています。

出光としてはほかの製油所の稼働率を引き上げることで、グループとしての安定供給は維持できるとしています。

一方、今後は西部石油のすべての株式を取得して子会社化するとともに、山口製油所は閉鎖せず、国家備蓄の機能などは残すとしています。

その上で、脱炭素の流れに対応するため、将来は二酸化炭素を排出しない水素やアンモニアなどの受け入れ基地として活用を検討し、配置転換を進めるなどして雇用も維持するとしています。

会見で出光興産の丹生谷晋副社長は「高齢化や人口減少といった構造的な要因に加えて、世界的な脱炭素の潮流を受けて石油製品の需要が減少するスピードは、従前の予測よりも速まっている」と述べました。

国内の製油所をめぐってはENEOSホールディングスが和歌山県有田市にある和歌山製油所を閉鎖する方針を発表するなど、閉鎖や停止の動きが広がっています。