北海道「日高山脈襟裳国定公園」を国立公園に格上げへ

生物の多様性を守る取り組みの一環として、環境省は、国内最大規模の原生林が広がる北海道の「日高山脈襟裳国定公園」について、国立公園に格上げして指定する方針を決め、必要な手続きを進めることになりました。

環境省は生物の多様性を守るため、2030年までに国土の30%以上を保全する目標を掲げ、国立公園や国定公園の拡大を進めています。

この中で、北海道の「日高山脈襟裳国定公園」について、国内最大規模の原生林、氷河時代に作られた地形、多様な動植物など貴重な自然が存在し、保全の必要性が高いとして国立公園に格上げして指定する方針を決めました。

指定にあたっては、およそ10万ヘクタールある今の国定公園の面積を周辺部を含める形で2倍程度に広げる予定で、国立公園としては最大規模となる見通しです。

このほか、新たに国定公園として、
▽国内有数の湿地が分布する北海道の野付半島・風蓮湖・根室半島の一帯、
▽長野県と岐阜県にまたがる標高3000メートルを超える山で、多様な植生が見られる御嶽山、
▽サンゴ礁群やマングローブ林で知られる沖縄県の宮古島沿岸海域を指定する方針です。

環境省は今後、地元との協議や現地調査、有識者による審議会での議論など、必要な手続きを進め、整いしだい速やかに指定するとしています。

環境相「地域活性化につながることも期待」

山口環境大臣は14日の閣議のあとの記者会見で「国立公園などの拡充は2030年までに陸域と海域の30%の保全を目指す目標の達成に向けた主要な取り組みの一つだ。国立公園などの拡充により、保護と利用のバランスを図りながら、地域の活性化にもつながることを期待している」と述べました。