“ロシア軍 クラスター爆弾7回で多くの民間人殺害” 人権団体

国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」は、ウクライナ東部の第2の都市ハルキウでロシア軍が7回クラスター爆弾を使用し、多くの民間人が殺害されたとする独自の調査結果をまとめ、13日、報告書を公表しました。

クラスター爆弾は、1つの爆弾から多数の小型爆弾が飛び散り、民間人にも無差別に被害を与えることなどから、残虐な兵器として使用を禁止する国際条約があります。

そのクラスター爆弾がウクライナで使用されたという指摘を受けて「アムネスティ・インターナショナル」は現地にスタッフを派遣し、攻撃から生き残った人を含む合わせて160人から証言を集めたり、爆弾の破片を分析したりして独自に調査を行いました。

その結果、クラスター爆弾に特徴的な破片や部品が見つかったなどとして、ハルキウでは4月末までのおよそ2か月間に、ロシア軍がクラスター爆弾を7回使用したと結論づけました。

このうち、4月15日に行われたクラスター爆弾による攻撃では少なくとも9人が死亡し、報告書には4歳の娘と夫を残して命を落とした女性のケースも紹介されています。

「アムネスティ・インターナショナル」は、「ハルキウへの無差別攻撃は戦争犯罪にあたる。独立した調査と公正な裁判によって関わった人に責任をとらせるべきだ」と訴えています。