サッカー日本代表【詳細】日本3失点でチュニジアに敗れる

サッカーの日本代表は、ことし11月に開幕するワールドカップに向けた強化試合として14日夜、大阪 吹田市でチュニジアと対戦し、守備のミスから失点を重ねて0対3で敗れました。

サッカーの日本代表は今月、4回の強化試合を行い、最終戦として14日夜、大阪 吹田市のパナソニックスタジアム吹田でチュニジアと対戦しました。

日本はこの試合、森保一監督が前日の会見で「いろいろな選手の融合を見たい」と話したとおり、4日前のガーナ戦から先発メンバーを8人変更して試合に臨みました。

日本は前半、右サイドの伊東純也選手の絶好のクロスボールにノーマークで飛び込んだ鎌田大地選手がシュートをはずすなど得点を奪えず、0対0で折り返しました。

後半、日本はキャプテンの吉田麻也選手がペナルティーエリア内で相手を倒して与えたペナルティーキックを決められて先制されました。

このあと日本は前の試合でゴールを決めている三笘薫選手や久保建英選手などを投入しましたが、相手の守備を崩すことができず、逆に守備のミスなどから2点を奪われました。

日本はアジア最終予選と今回の強化試合を通した合わせて14試合で最悪の3失点を喫し、0対3で敗れました。

森保監督「悔しさをバネに成長に」

森保監督は試合後「勝ってサポーターに喜んでもらえなかったのは残念に思う。結果は残念だが、いろいろな選手やシステム、難しい環境でプレーした選手に責任はない。反省を踏まえてまた成長につながる環境を作っていければと思う」と振り返りました。

そのうえで「選手にはこのままトライを続けて欲しい。きょうの敗戦を踏まえて悔しさをバネに成長につなげていこうと伝えたい」と話していました。

長友佑都「高い意識でやるしかない」

長友選手は「フィジカルが強い相手なので球際で勝つことを意識して入った。ちょっとしたミスが失点につながり、自分もカバーできなかったので反省したい」と試合を振り返りました。
そのうえで「個人個人がレベルアップしないとワールドカップのレベルで戦えないので、高い意識でやるしかない」と先を見据えていました。

吉田麻也「ミスから崩れてしまった」

吉田選手は「前半はいい試合ができたが、相手の守備が固くチャンスに決めきれず、ミスから崩れてしまった」と試合を振り返りました。
そして今月、行われた4試合の強化試合を振り返り「4試合中3試合がワールドカップに出場するチームと戦えたのはプラスとなったが、最後に非常にふがいない形になった。サポーターの前でいいプレーが出せなかったのは悔しい」と話しました。

GKで先発 シュミット ダニエル「成長につなげたい」

ゴールキーパーとして先発出場したシュミット ダニエル選手は「期待に応えるようなパフォーマンスができなかった。これをどう捉えるかで自分も変わるので、成長につなげたい」と振り返りました。
チームとしての課題については「攻め急いでカウンターを受けた場合もあった。攻め急がないで、コントロールするのも手段の1つだったのではないかと思う」としたうえで「所属チームに戻ってレベルアップをして、代表が集まるときに力を発揮したい」と話していました。

鎌田大地「まだ上を目指さないといけない」

中盤のインサイドハーフとして先発出場した鎌田大地選手は「ボールを失わないとか、1人でためを作れるとか、どこが相手でも成長できる部分だと思うし、個人の能力の部分ではまだ上を目指さないといけないと思う」と課題を口にしました。
そのうえで「ある程度、インサイドハーフとしてプレーできるということを見せられた」と話していました。

W杯へ課題浮き彫りになった4連戦

堅い守備から攻撃につなげるサッカーを目指す日本にとって今月の強化試合では大きな課題が浮き彫りになりました。

森保監督は常々、日本のサッカーのスタイルについて「堅い守備から攻撃につなげる」ことを強調してきました。しかし、チュニジア戦で失点したシーンは、いずれも守備の要となるセンターバックのキャプテン、吉田麻也選手が絡みました。

1点目は吉田選手がペナルティーエリアで相手選手を倒してペナルティーキックを与え、2点目は相手のゴールキックの処理を誤り、自陣のペナルティーエリアでボールを奪われて失点につながりました。
3点目はこぼれたボールをキープできずにカウンターから失点しました。
チュニジアのジャレル・カドリ監督は「日本に弱点があるとすれば守備だ。厳しい状況に置かれるとミスをする」と試合後に話し、日本は特に守備のウラを狙われた時には浮き足だつと指摘しました。

先制点となるペナルティーキックを与えたのは、まさに相手選手が吉田選手のウラを取ってパスを受けようとしたところで、吉田選手は「あそこですべってしまってはいけないしあれで試合を壊してしまった」と厳しい表情で話しました。

そして、「守備の面を一から再確認しないといけない。1つのミスが起きたときに2つ、3つ起きないようにカバーしていくことが必要になってくる」と話し、「個」で解決するのではなく、周囲との連係の質を向上させることが重要になると話しました。

もう1つ、今回の強化試合で日本の失点が目立ったのは、後方から細かくパスをつないで攻撃を組み立てる「ビルドアップ」でのミスからでした。

第3戦までの3失点はすべてここを狙われました。ただ、森保監督は強豪国に勝っていくために「ビルドアップ」について「絶対やらなければいけないチャレンジだ」と話し、徹底するよう選手に求めています。

堅い守備から攻撃に切り替えて得点につなげるために欠かせないプロセスと位置づけていて自分たちでボールを持つ時間を長くすることで失点につながるリスクを抑えるねらいもあります。

今回、守備から攻撃へのつなぎ役となる中盤の遠藤航選手が複数の選手から激しいプレッシャーにあった際、どうボールを運ぶかという問題にも直面することになりましたが、森保監督は「われわれの強みを消されたときに、さらに違うオプションを出していかないといけない。課題を与えてもらった」とあくまで前向きにとらえました。
森保監督が目指す「堅い守備」から「攻撃」につなげるサッカーをワールドカップまでどこまで完成させることができるのか。

開幕まで5か月あまりとなる中、日本にとっては大きな課題が浮き彫りになった強化試合となりました。

<試合の経過>

【前半開始】
試合は午後7時前、チュニジアのキックオフで始まりました。

【前半4分】
チュニジアがショートコーナーからのクロスボールに、最後はフェルジャニ・サシ選手が頭で狙いましたが、クロスバーの上に外れました。この試合、両チーム通じて最初のシュートとなりました。

【前半6分】
日本は左サイドで鎌田選手が倒され、フリーキックを獲得。キックは相手に跳ね返されました。

【前半15分】
この時間帯はチュニジアがボールを支配。チュニジアのモハメド・アリ・ベン・ロムダン選手のペナルティーエリアの外からのミドルシュートは枠を外れました。

【前半20分】
日本は前半、なかなか攻撃の形を作ることができず、前半20分まで1本もシュートが打てない状態。

【前半21分】
チュニジアはビレル・イファ選手がペナルティーエリア外から右足のロングシュートを打ちましたが、クロスバーの上でした。

【前半28分】
日本はフリーキックからゴール前にボールを浮かせ、こぼれ球を南野選手がダイレクトで狙いましたが、シュートはミートしませんでした。

【前半34分】
日本は伊東選手の右サイドの突破からフリーキックを得て、このフリーキックに吉田選手が頭であわせようとしましたが、うまく合いませんでした。
【前半35分】
右サイドを抜け出した伊東選手からのクロスに鎌田選手がフリーで抜け出し、飛び込んだものの、振り抜いた右足にはわずかに合わず、ボールはゴールの枠に飛びませんでした。

【前半37分】
チュニジアはコーナーキックからこぼれたボールをシュートしましたがシュミット ダニエル選手の正面でした。

【前半39分】
この時間帯、日本は右サイドの伊東選手のスピードを生かした攻撃でリズムを作っています。

【前半39分】
日本は伊東選手の右サイドからのクロスボールに浅野選手があわせようとしましたが、ボールに届きませんでした。

【前半42分】
日本は板倉選手が中央からゴール前にボールを浮かせ、抜け出した南野選手がワントラップしてシュートを決めたもののオフサイドと判定され、先制点とはなりませんでした。
【前半終了】
日本対チュニジアは前半を0対0で終えました。日本は序盤から相手にボールを支配される場面が目立ち、攻撃は右サイドからチャンスを作りましたが、先制点を挙げることはできませんでした。
(日本0-0チュニジア)
【後半開始】
午後8時前に後半が始まりました。日本は原口選手に代わって田中選手が入りました。チュニジアに選手交代はありません。

【後半6分】
日本は相手ボールを奪って、素早く右サイドに展開し、伊東選手が右サイドを突破してゴール前にクロスボールをあげますが、相手ディフェンダーに跳ね返され、浅野選手がシュートを試みましたが、ゴールラインを割りました。

【後半7分】
チュニジアの選手に接触して倒したとして、日本の長友選手にイエローカードが出されました。

【後半9分】
チュニジアのゴール前への突破に対し、日本の吉田選手が相手を倒して、ペナルティーキックを与えました。
【後半10分】★GOAL
チュニジアはペナルティーキックをモハメド・アリ・ベン・ロムダン選手が決めて、先制しました。
(日本0-1チュニジア)
【後半12分】
日本は伊東選手の右サイドからのクロスに、浅野選手がオーバーヘッドキックでゴールを狙いましたが、枠には飛びませんでした。
【後半15分】
日本は選手交代で鎌田選手に代わって三笘選手が、浅野選手に代わって古橋選手がそれぞれ入りました。

【後半18分】
日本は伊東選手のコーナーキックを吉田選手が頭で折り返しましたが相手に阻まれチャンスにはつながりませんでした。
【後半20分過ぎ】
日本は途中交代で入った三笘選手が左サイドから再三にわたって攻撃のチャンスを作りました。
【後半26分】
日本は選手交代で南野選手に代わって久保選手が、伊東選手に代わって堂安選手がそれぞれ入りました。

【後半31分】★GOAL
日本はチュニジアのゴールキーパーからのロングボールへの対応をうまく処理できず、吉田選手がペナルティーエリア内で相手にボールを奪われ、これをつながれて追加点となるゴールを決められました。
(日本0-2チュニジア)
【後半34分】
チュニジアのビレル・イファ選手にイエローカードが出されました。

【後半34分】
日本はペナルティーエリアの外からのフリーキックを久保選手が左足で直接狙いましたが、枠を捉えられませんでした。

【後半35分】
ペナルティーエリアのわずかに外からフリーになった古橋選手がシュートを打ちましたが、相手選手に当たってゴールはなりませんでした。
【後半37分】
日本は選手交代で長友選手に代わって山根選手が入りました。

【後半38分】
日本は右サイドからのクロスボールに、三笘選手がペナルティーエリアの外からミドルシュートで狙いましたが、相手の守りに当たってゴールはなりませんでした。

【後半39分】
チュニジアはユセフ・ムサクニ選手に代わってラミ・ドゥリーディ選手が入りました。

【後半41分】
三笘選手が左サイドからの低いクロスでチャンスを作り、久保選手があわせてシュートを打ちましたが、うまく捉えられませんでした。

【後半アディショナルタイム】★GOAL
日本はチュニジアのカウンター攻撃から、中央を突破され、イサム・ジェバリ選手にシュートを決められ、リードを広げられました。
(日本0-3チュニジア)

【試合終了】
試合が終了し、日本は0対3でチュニジアに敗れました。日本は後半、チャンスを作ったものの得点を挙げることはできず、守備のミスなどからチュニジアに3点を奪われました。

【日本代表のメンバー】

▼先発メンバー
<GK>
23 シュミット ダニエル
<DF>
5 長友佑都
22 吉田麻也
4 板倉滉
26 伊藤洋輝
<MF/FW>
8 原口元気
6 遠藤航
14 伊東純也
18 浅野拓磨
10 南野拓実
9 鎌田大地

▼控え選手
<GK>
1 川島永嗣
12 権田修一
<DF>
3 谷口彰悟
2 山根視来
16 冨安健洋
<MF/FW>
7 柴崎岳
19 古橋亨梧
15 三笘薫
24 前田大然
21 堂安律
17 田中碧
11 久保建英

【チュニジア代表のメンバー】

▼先発メンバー
<GK>
16 アイメン・ダーメン
<DF>
2 ビレル・イファ
3 モンタサル・オマル・タルビ
4 アリ・エラブディ
20 モハメド・ドレーガー
<MF>
7 ユセフ・ムサクニ
13 フェルジャニ・サシ
14 アイサ・ビラル・ライドゥニ
15 モハメド・アリ・ベン・ロムダン
25 アニス・ベン・スリマン
<FW>
11 タハ・ヤシン・ケニシ

▼控え選手
<GK>
22 ベシル・サイド
<DF>
5 アダム・カリム・ベンラミン
12 アリ・マールル
21 ラミ・ドゥリーディ
24 アラー・グラム
<MF>
6 ナデル・ガンドリ
8 ムーテズ・ザッデム
10 ハンニバル・メジブリ
18 モハメド・フィラス・ベン・アルビ
23 ナイム・スリティ
<FW>
17 イサム・ジェバリ
19 セイフェディン・ジャジリ