自民「感染症対策の司令塔組織は情報を横断的に把握を」

感染症対策をめぐり、自民党の対策本部は、司令塔機能を担う組織は、情報を横断的に把握できる体制としたうえで、政策立案を補佐するため、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターとの連携の在り方を検討することなどを盛り込んだ論点整理をまとめました。

感染症対策をめぐり、自民党の対策本部は13日に開かれた会合で、新型コロナへの対応を踏まえた中長期的な課題に関する論点整理をまとめました。

論点整理では、司令塔機能を担う組織は、医療・公衆衛生分野の危機管理に関する情報を横断的に把握できる体制としたうえで、政策立案を技術的に補佐するため、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターとの連携の在り方について検討を行う必要があるとしています。

また、医療提供体制の確保には、平時からの十分な備えが重要だとして、国と医療機関の間で、確保する病床や派遣する医療従事者の数も含めた協定を事前に締結し、有事には、その実効性を高めるために、国の権限を強化する必要があるとしています。

さらに、保健所の検体データなどは、デジタル化・オンライン化を原則とし、あらかじめ、戦略的に選定して収集・管理することや、司令塔機能を担う組織では、内閣広報室とも連携し、専門家の活用を含め、政府として一体的に国内外に向けて情報を発信する体制を構築することを求めています。