ウクライナのEU加盟 ヨーロッパ委員会が近く意見書まとめる

EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長はウクライナの加盟申請について、EUの執行機関・ヨーロッパ委員会が近く意見書をまとめるという見通しを示しました。この意見書を判断材料にEUすべての加盟国が同意すれば、ウクライナは交渉開始の前提となる「加盟候補国」として認められることになります。

EUのフォンデアライエン委員長は11日、ウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談したあと共同で記者会見しました。

ゼレンスキー大統領は「ロシアはヨーロッパを分断し弱体化させようとしており、ヨーロッパ全体が標的となっている」と述べたうえで、EU加盟を申請したウクライナを「加盟候補国」として認めるよう訴えました。

EUの執行機関・ヨーロッパ委員会は現在ウクライナの加盟申請についての意見書をまとめていて、フォンデアライエン委員長は「きょうの議論で来週末までに作業を終えることが可能になった」と述べ、近く意見書をまとめるという見通しを示しました。

この意見書を判断材料にEUの加盟国すべてが同意すれば、ウクライナは交渉開始の前提となる「加盟候補国」として認められることになります。

EU加盟国は今月下旬の首脳会議で、ウクライナの加盟申請をめぐって協議する見通しです。