外国人観光客受け入れ再開 屋形船も準備 東京 江東区

外国人観光客の受け入れが10日から再開される中、東京 江東区にある屋形船を運営する会社は、外国人観光客向けの料理に新たなメニューを加えるなどサービスの充実を図ろうとしています。

屋形船を運営する東京 江東区の「晴海屋」は、新型コロナの感染拡大の影響で一時は利用客が激減しましたが、今は感染状況の改善に伴って国内や海外の団体客からの予約や問い合わせが徐々に増えてきています。

感染が拡大する前は、外国人の利用客が全体の20%を占めていたということで、この会社では外国人観光客の受け入れ再開に期待を寄せ、サービスの充実を図ろうとしています。
まず、食文化や食習慣の異なる外国人観光客の要望にもきめ細かく応えたいとベジタリアン向けの料理を新たにメニューに加えることを決め、会社の担当者と料理長が打ち合わせを重ねています。
また乗船中のイベントとして外国人観光客に人気が高かった獅子舞も長らく箱に保管したままでしたが、これからは出番が増えそうだとして入念に手入れを行っています。

ことし11月には台湾から一日1000人の団体客の予約も入っていますが、この会社だけでは700人までしか受けられないため、別の会社の屋形船と連携して対応することにしています。

晴海屋の安田孝一 常務は「活気ある屋形船に戻れるのではないかと期待しています。コロナの影響で当たり前だったことが当たり前ではなくなり、お客さまに来てもらうことがいかにありがたいことなのか思い直し考える時間がありました。誠心誠意のサービスで対応したい」と話していました。