新型コロナ 新規感染者数 1週間平均 46都道府県で前週比減

新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、全国では緩やかな減少傾向で、46の都道府県で前の週より少なくなっています。

NHKは各地の自治体で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

全国

大型連休が空けた
▽先月12日までの1週間では、前の週に比べて1.41倍と増加しましたが、
その後、
▽先月19日は0.97倍、
▽先月26日は0.87倍、
▽今月2日は0.68倍、
▽今月9日まででは0.75倍と、
4週連続で前の週を下回っています。

一日当たりの平均の新規感染者数はおよそ1万6270人となっています。

新規感染者数は徳島県を除く46の都道府県で前の週より少なくなっています。

沖縄県

▽先月26日までの1週間は前の週の0.84倍、
▽今月2日は0.72倍、
▽今月9日まででは0.97倍と、
3週連続で前の週より少なくなっています。

一日当たりの新規感染者数はおよそ1247人で、直近1週間の人口10万当たりの感染者数は594.62人と、全国で最も多い状態が続いています。

1都3県

【東京都】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.89倍、
▽今月2日は0.69倍、
▽今月9日まででは0.78倍と4週連続で減少。
一日当たりの新規感染者数は1770人。

【神奈川県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.91倍、
▽今月2日は0.70倍、
▽今月9日まででは0.72倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ857人。

【埼玉県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.80倍、
▽今月2日は0.76倍、
▽今月9日まででは0.70倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ598人。

【千葉県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.90倍、
▽今月2日は0.70倍、
▽今月9日まででも0.70倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ436人。

関西

【大阪府】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.88倍、
▽今月2日は0.68倍、
▽今月9日まででは0.78倍、
一日当たりの新規感染者数は1375人。

【京都府】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.93倍、
▽今月2日は0.61倍、
▽今月9日まででは0.66倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ319人。

【兵庫県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.87倍、
▽今月2日は0.67倍、
▽今月9日まででは0.78倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ697人。

東海

【愛知県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.90倍、
▽今月2日は0.69倍、
▽今月9日まででは0.74倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ1021人。

【岐阜県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.93倍、
▽今月2日は0.82倍、
▽今月9日まででは0.79倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ342人。

【三重県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.90倍、
▽今月2日は0.70倍、
▽今月9日まででは0.67倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ171人。

その他の地域

【北海道】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.78倍、
▽今月2日は0.63倍、
▽今月9日まででは0.74倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ916人。

【宮城県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.91倍、
▽今月2日は0.73倍、
▽今月9日まででは0.80倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ250人。

【広島県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.88倍、
▽今月2日は0.59倍、
▽今月9日まででは0.76倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ474人。

【福岡県】
▽先月26日までの1週間は前の週の0.91倍、
▽今月2日は0.68倍、
▽今月9日まででも0.68倍、
一日当たりの新規感染者数はおよそ822人。

このほか、徳島県は9日までの1週間は前の週の1.02倍と全国で唯一、前の週より多くなっています。

専門家「対策維持し 減少傾向続けることが大事」

新型コロナウイルス対策に当たる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は「追加のワクチン接種率が60%を超えたこと、一人一人の基本的な感染対策が維持できていることなどで、少しずつ落ち着く方向に向かう状況が見えてきた。今までの対策のおかげで、しっかり維持して減少傾向をもうしばらく続けていくことが大事になる。3回目の接種が進んだことで、症状がない人でもウイルスを排出している可能性もあり、人と会う時、密になる場合はマスクをしっかり着けて対策を取るなどの心構えが重要だ」と話しています。

外国人観光客の受け入れが再開されたことについては「今回、入国時の検査なしで受け入れる対象の国々でも、日本に比べると人口当たりの感染者数は多い。ウイルスが持ち込まれるリスクは高いことをしっかり認識しながら、感染対策をとることが重要になる。外国からの観光客には国内でやっている対策を守ってもらうこと、少しでも体調がおかしいときは検査を受けてもらい、陽性になった場合は速やかに医療機関を受診してもらうような啓発が大事だ。また海外からどういう変異ウイルスが持ち込まれているのか、把握できる体制を整えていくことも重要だ」と話しています。