警視庁 部隊出動訓練 ウクライナ情勢踏まえ「安全安心確保を」

新型コロナウイルスの影響で延期されていた警視庁の部隊出動訓練が10日に行われ、大石吉彦警視総監がウクライナ情勢を踏まえて「わが国や東京の安全と深く関わる問題でもあり、都民や国民の安全安心の確保にあたらなければならない」と訓示しました。

東京の明治神宮外苑で行われた10日の訓練には、重要施設の警備にあたる機動隊や災害時に救助活動を行う特殊救助隊など、合わせて1600人余りが参加しました。

訓練は新年の恒例行事となっていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で延期され、10日の開催となりました。

大石警視総監など警視庁の幹部が見守る中、パトカーや白バイなど130台余りが次々に出動し、テロ事件に対応する銃器対策部隊や爆発物の捜索に当たる警備犬なども行進に加わりました。

訓練の最後に、大石総監はウクライナ情勢を踏まえて「国際秩序を大きく揺るがす深刻な事態が発生し、世界は大きく変わった。わが国や首都 東京の安全と深く関わる問題でもある。世界の節目に身を置いていることを強く認識し、都民や国民の安全安心の確保にあたらなければならない」と訓示しました。