都内コロナ感染状況 専門家「変異ウイルス動向注視する必要」

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況について、都の専門家は「新規陽性者数は継続して減少している」と分析した一方、海外からの観光客の受け入れが再開されるなど水際対策が緩和されることから、「今後の変異ウイルスの動向を注視する必要がある」と指摘しました。

東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議が9日開かれ、都内の感染状況は4段階のうち上から2番目の警戒レベルが維持されました。

新規陽性者の7日間平均は、8日時点で前の週のおよそ76%の1784人となっているとして、専門家は「新規陽性者数は継続して減少している」と分析しました。

一方、都内でも、ゲノム解析の結果、これまでにオミクロン株の「BA.2.12.1」が12件、「BA.5」が5件、それぞれ確認されていることが報告されました。

専門家は「海外からの観光客の受け入れが再開されるなど、水際対策が緩和されている。今後の変異ウイルスの動向を注視する必要がある」と指摘しました。

また、医療提供体制について、専門家は入院患者の数が減少しているなどとして下から2番目の警戒レベルを維持しました。