一橋大 留学生向け入試で試験中に問題が外部に 警視庁が捜査

ことし1月に行われた東京の一橋大学の外国人留学生向けの入学試験で試験中に撮影されたとみられる問題が、外部に送られていたことが関係者への取材で分かりました。
届け出を受けた警視庁は入試で不正が行われた可能性があるとして、関わった人物の特定を進めるなど偽計業務妨害の疑いで捜査しています。

ことし1月、東京 国立市にある一橋大学で外国人留学生を対象にした入学試験が行われた際、試験開始前に中国の宿題代行業者とみられる人物に「問題を解いてほしい」という依頼があり、さらに試験が開始されたあと数学の問題が、インターネットを通じて送られていたことが関係者への取材で分かりました。

問題用紙が、試験中に何らかの方法で撮影されたとみられています。

依頼を受けた人物は不審に思って解答せず大学側に通報し、大学が警視庁に届け出たということです。

この試験は、一橋大学に留学を希望する外国人向けの試験で、数十人が受験したということです。

警視庁は、不正が行われた可能性があるとして、関わった人物の特定を進めるなど偽計業務妨害の疑いで捜査しています。

一橋大学は「入試に関することはお答えできない」とコメントしています。

大学の入学試験をめぐっては今年1月に行われた大学入学共通テストで試験中に世界史の問題が外部に流出し、警視庁は関わった受験生など2人を書類送検しています。

最近の入試における不正行為と対策

入試における不正行為をめぐっては、ことし1月、大学入学共通テストの試験中に、世界史の問題用紙が撮影されて外部に送られ、事情を知らない大学生が解答して不正が行われました。

受験した女子大学生と手助けをした20代の男性会社員が、警察に偽計業務妨害の疑いで書類送検されています。

こうした事件を受けて文部科学省は、今月公表した今年度行われる大学入試の実施要項で不正の防止対策を強化しました。

この中では、試験中の見回りでは、手の位置や受験生の目線などを特に注意するよう試験監督に周知することや、カンニングなどの不正を行えば、「警察に被害届を提出する場合がある」と、あらかじめ受験生に知らせることなどを挙げ、入試の公平性や公正性を確保するよう求めています。