NATO 加盟申請の北欧2国と大規模演習 バルト海で

NATO=北大西洋条約機構の加盟国は、先月、加盟を申請した北欧のスウェーデンとフィンランドとともに海軍の大規模な演習をバルト海で行っています。

演習は今月5日に始まり、アメリカやドイツ、トルコなどNATOの14の加盟国に加えて、先月加盟を申請したスウェーデンとフィンランドの海軍も参加しておよそ2週間にわたって行われます。

NATOによりますと演習はバルト海一帯での航行の自由や安全を守るために必要な対応力の強化を目的としたもので、7日にはスウェーデンのゴットランド島でアメリカ軍の上陸訓練などが行われました。

演習ではこのほか
▽敵の潜水艦との戦闘を想定した訓練や
▽機雷の除去の訓練なども行われる予定です。

NATOはこの演習について、50年前から毎年行われておりロシアによるウクライナへの軍事侵攻と直接のかかわりはないとしていますが、演習開始前の4日にスウェーデンの首都ストックホルムで記者会見したアメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は「大国が小規模な国々を侵略すれば代償を支払うことになると示すものだ」と強調しました。