香港に“故宮博物館”開館へ 中国への帰属意識高めるねらいか

香港では、来月、中国への返還から25年になるのに合わせて、北京にある故宮博物院の収蔵品を展示する博物館がオープンすることになりました。新たな観光地になると期待されるとともに、中国政府としても、香港で中国への帰属意識を高めるねらいがあると見られます。

香港に開館するのは、北京にある故宮博物院の収蔵品を展示する「香港故宮文化博物館」で、九龍半島のビクトリア湾に面した館内には、9つの展示室のほか、ホールや研修室なども設けられています。

来月2日から、中国の国宝を含む歴代の皇帝ゆかりの工芸品や書など900点余りが公開される予定で、新たな観光地になると期待されています。

博物館をめぐっては、5年前に建設予定地を訪れた習近平国家主席が「香港で中華の優れた伝統文化が発揚されることを希望している」などと期待を示していて、中国政府としても、香港の市民の中国への帰属意識を高めたいねらいがあると見られます。

香港では、来月1日に中国に返還されて25年の節目の日を迎えるとともに、新しい行政長官の就任式が行われる予定で、習主席が一連の行事に出席するかどうかも注目されています。