
ウクライナ東部 激しい攻防続く 互いに掌握 撃退を主張
ウクライナ東部ではロシア軍が攻勢を強め、ウクライナ側の拠点、セベロドネツク近くの街を掌握しつつあると発表したのに対し、ウクライナ側は、近隣の2つの集落でロシア軍を撃退したと主張していて、激しい攻防が続いています。
ロシア国防省はウクライナ東部のドネツク州で空爆を行い、ウクライナ軍が運用するアメリカ製のレーダーを破壊したほか、防空兵器によってウクライナ空軍のミグ29戦闘機を撃墜したと6日、発表しました。
また、ウクライナ側が東部の主要な拠点とするセベロドネツクから、西におよそ60キロ離れた街、スビャトヒルスクを掌握しつつあるとしています。
ロシア側としては、攻防が続くセベロドネツク近くの街を掌握することで戦闘を優位に進めたいねらいがあると見られます。
一方、ウクライナ軍の参謀本部は6日、声明を発表し、セベロドネツクの状況について「現在はわが軍の管轄下にあるが、市の東部で戦闘が続いている」と説明したうえで、セベロドネツクの東にある2つの集落でロシア軍を撃退したとして、一部で攻勢に転じていると主張しました。
また、ウクライナ軍の参謀本部は6日朝にはSNSで「ドネツク・ルハンシク方面では、この24時間で7回、敵の攻撃を撃退した」と発表し、ロシア軍の戦車や攻撃ヘリコプターを破壊したとしていてウクライナ東部で激しい攻防が続いています。