NATO軍事委員長 きょう来日 連携強化の在り方などを協議へ

NATO=北大西洋条約機構の軍事機構を率いるバウアー軍事委員長が、7日から日本を公式訪問します。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、NATOは今後、ロシアや中国との戦略的な競争が激しさを増すとみていて、今回の訪日で日本との連携強化の在り方などを協議するとみられます。

バウアー軍事委員長は、NATOの軍事機構を率い、ストルテンベルグ事務総長に軍事面での助言などを行う立場にあります。

バウアー軍事委員長は、7日から2日間日本を公式訪問し、岸防衛大臣や、自衛隊の山崎幸二統合幕僚長と会談することになっています。

NATOは現在、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻への対応に当たる一方で、今後はロシアや中国との戦略的な競争が激しさを増すとみていて、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドというアジア太平洋の4か国との連携を強化したい考えです。

バウアー軍事委員長は先月、ブリュッセルのNATO本部で行った記者会見で「NATO加盟国とアジア太平洋の4か国が直面している課題には、多くの共通点があり、互いに学びあうことができる」と述べ、長期的な連携の意義を強調していました。