
ウクライナ東部2州 一進一退の攻防続くか 食糧危機懸念高まる
ロシア軍はウクライナ東部2州で攻勢を強める一方、ウクライナ側も掌握された地域の一部を奪還したと主張するなど、一進一退の攻防が続いていると見られます。
こうした中、AU=アフリカ連合の代表はロシアのプーチン大統領と会談し食糧事情が深刻化していると訴え世界有数の穀物の輸出国、ウクライナへの侵攻が続く中、各地で食糧危機への懸念が高まっています。

ロシア軍は引き続きウクライナ東部2州の掌握を目指して攻勢を強めていてこのうちルハンシク州では、ウクライナ側の主要な拠点とされるセベロドネツクのおよそ8割を掌握したと見られます。
一方、ルハンシク州のガイダイ知事は3日、セベロドネツクについて「われわれはこれまでにおよそ20%を取り返した」として、ロシア軍に掌握されていた地域の一部を奪還したと主張し、一進一退の攻防が続いているとみられます。
またガイダイ知事は近く追加の部隊が到着する見込みだとし、今後2週間で完全に掌握される可能性があるとの指摘はあたらないとしたうえで、欧米各国にさらなる武器支援を求めました。
こうした中、世界では食糧危機への懸念が高まっています。
またガイダイ知事は近く追加の部隊が到着する見込みだとし、今後2週間で完全に掌握される可能性があるとの指摘はあたらないとしたうえで、欧米各国にさらなる武器支援を求めました。
こうした中、世界では食糧危機への懸念が高まっています。
AU=アフリカ連合の議長国、セネガルのサル大統領は3日、ロシアを訪れてプーチン大統領と会談し「アフリカ諸国はウクライナの戦地から離れているが、経済的なレベルで犠牲者となっている」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻の影響でアフリカの食糧事情が悪化していることを伝えました。
ウクライナは世界有数の穀物の輸出国で、ロシア軍がウクライナ南部に面した黒海の港を封鎖し、穀物などを輸出できなくしていると批判しています。
これについてプーチン大統領は3日、放送された国営のロシアテレビのインタビューの中で「ロシアは無条件で安全な航路を確保し、船の安全な入港を保証する。ウクライナから穀物を輸送する問題など存在しない」としていて、食糧危機の責任をロシアに負わせようとしていると欧米を批判しました。
一方、国連ヨーロッパ本部のウクライナ代表部、フィリペンコ大使は3日、「食糧輸出を妨げているのはウクライナ側の責任だとするためにロシアはいわば『飢餓のゲーム』を行っている」と述べて、ロシアがアフリカなどでの食糧危機を制裁解除のための道具にしていると非難していて、食糧危機への懸念が払拭(ふっしょく)できない状況が続いています。
ウクライナは世界有数の穀物の輸出国で、ロシア軍がウクライナ南部に面した黒海の港を封鎖し、穀物などを輸出できなくしていると批判しています。
これについてプーチン大統領は3日、放送された国営のロシアテレビのインタビューの中で「ロシアは無条件で安全な航路を確保し、船の安全な入港を保証する。ウクライナから穀物を輸送する問題など存在しない」としていて、食糧危機の責任をロシアに負わせようとしていると欧米を批判しました。
一方、国連ヨーロッパ本部のウクライナ代表部、フィリペンコ大使は3日、「食糧輸出を妨げているのはウクライナ側の責任だとするためにロシアはいわば『飢餓のゲーム』を行っている」と述べて、ロシアがアフリカなどでの食糧危機を制裁解除のための道具にしていると非難していて、食糧危機への懸念が払拭(ふっしょく)できない状況が続いています。