将棋「棋聖戦」2度指し直し永瀬王座勝利 藤井五冠連勝ストップ

将棋の八大タイトルのひとつ、「棋聖戦」の第1局は、永瀬拓矢王座(29)が、2度の「指し直し」の末、藤井聡太五冠(19)に勝ち、タイトル奪取に向けて好スタートを切りました。

「棋聖戦」五番勝負の第1局は兵庫県洲本市のホテルが会場で、▽タイトルを持つ藤井五冠が先手、▽二冠を目指す永瀬王座が後手で午前9時に対局が始まりました。

対局は午後4時すぎ、66手目で同じ局面が4回繰り返される「千日手」となったため、日本将棋連盟の規定により「指し直し」となりました。

そして午後5時前から改めて対局が始まりましたが、53手目で再び「千日手」が成立して2度目の「指し直し」となる、異例の展開となりました。

日本将棋連盟によりますと、タイトル戦で、「千日手」での「指し直し」が2度行われたのは2002年10月の「竜王戦」第1局以来で19年7か月ぶりだということです。

午後6時すぎから始まった2度目の「指し直し」の対局は、大駒の「角」を交換してテンポよく進みましたが先手の藤井五冠が先に持ち時間をほぼ使い切り、徐々に苦しい展開となりました。

そして、午後9時40分すぎ、114手までで藤井五冠が投了し、永瀬王座が初戦を白星で飾ってタイトル奪取に向けて好スタートを切りました。

藤井五冠のタイトル戦での黒星は、豊島将之九段(32)と対局した去年8月の(2021)「叡王戦」第4局以来9か月ぶりで、タイトル戦での連勝は「13」でストップしました。

「棋聖戦」第2局は、今月15日に新潟市で行われる予定です。

永瀬王座「藤井五冠に1日でとことん教えていただいた」

将棋の八大タイトルのひとつ、「棋聖戦」の第1局で2度の「指し直し」の末、勝利した永瀬拓矢王座(29)は「1日に3局指すのはかなりレアなことだが、藤井五冠に1日でとことん教えていただいた。第2局は先手なので、それを生かせるように準備をしたい」と話していました。

藤井聡太五冠「気づいていない手指されて長考 苦しくなった」

一方、第1局に敗れ、タイトル戦での連勝が「13」で止まった藤井聡太五冠(19)は「気づいていない手を指されて長考してしまい、苦しくなった。あまり思わしい展開にできなかったので、しっかり反省して次に臨みたい」と話していました。