小笠原諸島 母島の中学校 2年ぶり修学旅行 航空会社で職業体験

新型コロナの感染が落ち着く中、小笠原諸島の母島の中学校が2年ぶりに修学旅行を再開しました。
将来の志望に応じて生徒が航空会社でパイロットや整備士から仕事を学ぶ特別な体験をしました。

東京 小笠原村の母島中学校は、新型コロナの影響で去年の修学旅行が中止になりましたが、ことしは2年ぶりに開催しました。

3日は、3年生3人が将来の志望に応じて個別に職業体験を行い、このうちパイロットを志望する男子生徒1人が東京 大田区の全日空の研修施設を訪れました。

この日のために特別な体験コースが用意され、まず本物のエンジンを見ながら、整備士から飛行機の構造やチームワークで仕事を進める大切さなどを教わりました。

そして、羽田空港ではパイロットの制服を着用し、現役の副操縦士とともに出発前に天候などを確認するブリーフィングを体験しました。
生徒がどうすればパイロットになれるのか質問すると、副操縦士は「夢に挑戦する前から諦めず、努力を続けてほしい」とエールを送っていました。

体験のあと、母島中学校3年生の小池波留さんは「航空会社の仕事はいろんな人と関われるのが楽しそうでいいなと思いました。修学旅行に来られてよかったです」と話していました。