バイデン大統領 NATO事務総長と会談 ウクライナ支援継続で一致

アメリカのバイデン大統領は2日、ウクライナ情勢などを巡ってNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長と会談しました。両者は、ロシアによる軍事侵攻の長期化を見据え、ウクライナへの支援を続けることで一致しました。

アメリカのバイデン大統領はNATOのストルテンベルグ事務総長と2日、会談し、ホワイトハウスによりますとウクライナ情勢が地域の安全保障に与える影響について協議したということです。

会談を終えたストルテンベルグ事務総長は記者団に「戦争は予測不可能なものであり、われわれは長期戦に備えなければならない」と述べ、会談では軍事支援やロシアに対する経済制裁などを通じてウクライナを長期的に支援していくことで一致したと明らかにしました。

また、会談では今月下旬にスペインの首都マドリードで開かれるNATOの首脳会議についても協議したということです。

首脳会議ではNATOの今後10年間の方向性を決めることになっていて、ストルテンベルグ事務総長は「われわれの安全保障環境はロシアや中国のような権威主義的な国家からの影響を受けている。首脳会議は、NATOが戦略的な競争に適応していけるよう確認する場になる」と述べました。