他人のiPS細胞から作った血小板投与の治験を開始 世界初

血液の成分の一つ、血小板が少なくなる病気の患者に、他人のiPS細胞から作り出した血小板を投与する治療の実用化を目指して、京都市のバイオベンチャー企業が世界で初めての治験を開始したと発表しました。

これは京都市のバイオベンチャー企業「メガカリオン」の赤松健一社長と、会社の創業者の1人で、京都大学iPS細胞研究所の江藤浩之教授などが会見して明らかにしました。

それによりますと、治験は血液の成分の一つで、出血を止めるのに必要な血小板が少なくなる「血小板減少症」の患者に、他人のiPS細胞から作り出した血小板を投与するもので、ことし4月、患者1人に投与が行われたということです。

治験で使われたのは拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞で、これまでのところ、患者に目立った副作用はないということです。

会社は、来年にかけて合わせて10人の患者に投与して安全性や有効性を確かめ、早ければ3年後には国に承認申請をして実用化を目指すということです。

会社側によりますと、これまで患者本人のiPS細胞から血小板を作製して投与する研究は行われていましたが、他人のiPS細胞を使って治験を行うのは世界で初めてだということです。

赤松社長は「実用化を目指すための非常に重要な第一歩を踏み出せたと考えている。最終的には社会に役に立つ治療法につなげていきたい」と話していました。