ウクライナ避難者の心のケアに活用を アザラシ型ロボット贈呈

ロシアによる軍事侵攻でウクライナからポーランドに避難した人たちの心のケアに活用してもらおうと、茨城県つくば市にある研究機関が開発したアザラシ型のロボットが現地の医療機関に贈られました。

ウクライナの避難者の支援のためポーランドに贈られたのは、アザラシの赤ちゃんをイメージしたロボットで、つくば市にある産業技術総合研究所で開発された「パロ」です。

現地時間の6月1日午前、「マゾフシェ県神経精神医学センター」と「ワルシャワ医療大学医療センター」にポーランドの日本大使館を通じてそれぞれ2体が贈呈されました。

「パロ」は、人に楽しみや安らぎなどの精神的な働きかけを行うことを目的に開発され、声をかけたり体をなでたりすると鳴き声をあげ、まぶたや頭を動かすなど、本物の生き物のように反応します。

ヨーロッパでは医療機器として認められていて、贈呈を受けた医療機関はウクライナからポーランドに避難した人たちの避難生活のストレスの低減や不眠の改善などの治療に活用するということです。

パロを開発した産業技術総合研究所の柴田崇徳上級主任研究員は、「日本でも東日本大震災や熊本地震の被災者の心のケアに活用した実績がある。ウクライナの避難者の方にも喜んでいただければうれしい」と話していました。