NATO 北欧2か国とトルコ高官を招いて加盟協議へ 事態の打開を

北欧のフィンランドとスウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟をめぐりトルコが難色を示す中、NATOのストルテンベルグ事務総長は近く3か国の高官を招いて協議し、事態の打開を目指す考えを明らかにしました。

NATOのストルテンベルグ事務総長とアメリカのブリンケン国務長官は1日、ワシントンでウクライナ情勢などをめぐって意見を交わしたあとそろって記者会見しました。

この中でフィンランドとスウェーデンのNATO加盟について加盟国のトルコがテロ組織として指定しているクルド人武装組織を両国が支援しているなどとして難色を示す中、ストルテンベルグ事務総長は近く3か国の高官をベルギーのブリュッセルに招いて協議し、事態の打開を目指す考えを明らかにしました。

そのうえで「われわれは前進できると確信している」と述べ、両国の加盟の実現に自信を示しました。

一方、バイデン政権は31日、ウクライナに対し精密な攻撃が可能だとされる兵器「高機動ロケット砲システム」を供与することを明らかにし、軍事支援を一段と強化しています。
これについてブリンケン長官は「ウクライナはこの兵器でロシアの領土を攻撃しないと保証している」と述べ、ロシアを過度に刺激する意図はないという考えを重ねて強調しました。