ジャンプ力の大幅向上に特殊なたんぱく質関係か 治療法開発に

筋肉と骨をつなぐ「けん」の強化に、特殊なたんぱく質が関わっていることを東京医科歯科大学などのグループがつきとめたと発表しました。このたんぱく質が強く働いているマウスは、ジャンプ力などが大幅に向上したということで、グループでは傷ついたアキレスけんの治療法の開発などにつながる成果だとしています。

この研究は東京医科歯科大学の淺原弘嗣教授らのグループが行いました。

グループは、けんの細胞に力を感知するセンサーとして働く「PIEZO1」というたんぱく質が多く含まれていることに注目し、このたんぱく質が「けん」で強く働くようマウスの遺伝子を操作して運動能力などを調べました。

その結果、「PIEZO1」が強く働いているマウスは、「けん」がより柔軟で太くなっていて、ジャンプした際に跳べる距離は通常のマウスよりも1.4倍から1.7倍、伸びていたということです。

グループによりますと、このたんぱく質の働きが強まる遺伝子のタイプは、西アフリカ系の人で多いことが知られていて、ジャマイカで調査したところ、一般の人に比べて陸上選手でこのタイプの遺伝子を持つ人の割合が多かったということです。

研究を行った淺原教授は「さらに研究が進めば、高齢者の運動能力の向上や傷ついたアキレスけんの治療法開発などにつながると期待している」と話しています。