東京都議会開会 小池知事 総額4283億円の補正予算案 提出

東京都議会の定例会が始まり、小池知事は新型コロナウイルス対策や、原材料価格高騰の影響を受ける事業者を支援する費用などを盛り込んだ補正予算案を提出しました。

都議会の定例会は初日の6月1日、本会議が開かれ、小池知事は総額4283億円の補正予算案を提出しました。

このうち、8割余りの3559億円は新型コロナ対策の費用で、引き続き、病床の確保や、自宅で療養する人の健康観察、無料のPCR検査などを行っていくとしています。

また今回の補正予算案には、原材料価格高騰の影響を受ける事業者を支援する費用として、723億円を計上しています。

この中では、中小の事業者を対象に、専門家の派遣や販路の拡大に向けた助成を行う事業に50億円、融資を受けた事業者に利子の半分を補給するなどの資金繰り支援に9億円を盛り込んでいます。

このほか、省エネの取り組みを強化するために291億円を充て、太陽光発電設備の設置を後押しするなど、再生可能エネルギーの導入を促していくとしています。
小池知事は、「原材料価格高騰に苦しむ企業を支え、成長の基盤を固めなければならない。経営の効率化や省エネ化に資する設備投資を強力に後押しするなど、資金面、経営面からサポートしていく」と述べました。