飲料メーカー各社 ペットボトル入り飲料など値上げ相次ぐ

原材料やエネルギー価格の上昇を受け、飲料メーカー各社の間ではペットボトル入りの飲料などを値上げする動きが相次いでいます。

このうち「伊藤園」は、ことし10月1日の出荷分から主力商品である緑茶や麦茶などのペットボトル入りの飲料や、コーヒーなどのボトル缶入りの飲料の合わせて136品目を希望小売価格で4%から22%値上げすると発表しました。

会社では、すでに一部の商品について7月の出荷分から値上げすることを発表していて、今回の引き上げを受けてペットボトル入りの飲料はほとんどの商品で値上げすることになります。

また、「キリンビバレッジ」は、主力の紅茶や炭酸飲料といったペットボトル入りの飲料など全商品のおよそ4割に当たる127品目について、10月1日の納品分から税抜きで20円値上げすると発表しました。

このうち、500ミリリットルのペットボトル入りの飲料の値上げは1998年4月以来、およそ24年ぶりとなります。

理由について各社は、原油価格の高騰でペットボトルの調達コストや物流費が上昇していることに加え、砂糖やコーヒー豆などの原材料も需給のひっ迫や急激な円安によって仕入れ価格が高騰しているためとしています。

飲料大手の間では「サントリー」や「アサヒ飲料」も、ことし10月からの値上げをすでに発表しています。