上海 一日の感染者数60人余 78日ぶりに100人下回る(29日)

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国最大の経済都市 上海では、一日の感染者数が29日、60人余りとなり、78日ぶりに100人を下回りました。
上海市当局は、感染者が一定期間、確認されていない地区などの住民について1日から外出を認める方針を発表し、市民生活を正常化していく姿勢を強調しています。

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染拡大で一日の感染者数が一時2万人を超えていましたが、このところ減少傾向が続き、29日は60人余りとなりました。

一日当たりの感染者数が100人を下回るのは、ことし3月12日以来、78日ぶりです。

上海で厳しい外出制限が本格的に始まってからすでに2か月がすぎ、経済への影響が広がる中、市当局は29日の記者会見で、企業向けの減税や、EV=電気自動車の購入への補助など、3000億人民元、日本円でおよそ5兆7000億円に上る支援を行っていくと明らかにしました。

また1日以降は、感染対策を維持しながら、企業の生産活動の再開やショッピングモールの営業を全面的に認めるとしています。

さらに当局は、感染者が一定期間、確認されていない地区などの住民について、1日から外出を認める方針を発表しました。

対象となるのは、全市民のおよそ9割にあたる2200万人余りに上るとみられていて、当局は今後市民生活を正常化していく姿勢を強調しています