ウクライナ伝統のパン発売 避難してきた夫婦がアドバイス 愛知

ウクライナから愛知県に避難してきた夫婦が商品開発を手伝ったウクライナ伝統のパンが30日、県内の販売店で発売されました。

先月、ウクライナから日本に避難してきたルスランさんとリディアさん夫婦は、県内のパン製造販売会社がウクライナ伝統のパンを商品開発するにあたって母国の味についてアドバイスするなどしてきました。

できあがったパンが30日、愛知県安城市の販売店で発売され、2人も店を訪れて店頭に並んだパンを確認していました。

販売されているのはウクライナで主食として食べられている黒パンと、ジャムが入った揚げドーナツ「ポンチキ」の2種類です。
ルスランさんは「日本人が私たちのパンを味わうことはとてもよいことです。文化の交流に向けた一歩になると思います」と話していました。

パンを購入した65歳の男性は「ウクライナのパンはどんな味なのか気になり、少しでも支援につながればと思って手にとりました」と話していました。

パンは県内の6店舗で年末まで販売される予定で、利益はウクライナの支援にあてられるということです。

パン製造販売会社「トラムスコープ」社長の加藤敦揮さんは「ウクライナのパンは、日本のパンと違ってずっしりと重さがあります。パンを食べてウクライナを近くに感じてもらいたい」と話していました。