「集中豪雨」の頻度 45年間で2倍余増 特に梅雨時期に増加傾向

発達した積乱雲が次々と流れ込む「線状降水帯」などでもたらされる「集中豪雨」の頻度がこの45年間で2倍余りに増えていることが、気象庁気象研究所の分析で分かりました。特に梅雨に当たる6月や7月では4倍に迫っており、専門家はこれからの時期、気象情報などに十分、注意してほしいと指摘しています。

気象庁気象研究所台風・災害気象研究部の加藤輝之部長は、全国に設置されたアメダス、およそ1300地点の降水量のデータを使い、1976年(昭和51年)からおととし2020年までの雨の降り方の変化を分析しました。

3時間に降った雨量が130ミリ以上に達した場合を「集中豪雨」と定義し、45年間の頻度の推移を見ると、2020年は67.7回と、1976年の31.5回と比べ、2.2倍に増えていたことが分かりました。

月別に見ると、特に梅雨の時期に増える傾向にあり、6月はおよそ3.9倍、7月はおよそ3.8倍になっていたということです。

主な要因としては、地球温暖化の進展で海からの水蒸気量が増えているため、発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」による大雨が梅雨を中心に増加傾向にあることが考えられるとしています。

気象研究所の加藤輝之部長は「土砂災害や洪水のリスクを高める集中豪雨が顕著に増加していることが分かった。線状降水帯などによる大雨の可能性は、これまで経験のない地域でも高まっていると言える。日々の気象情報などは、より身近なものとして接してもらい、梅雨の時期には十分、注意してほしい」と話しています。