岸田首相 来月開催のアジア安保会議で連携呼びかけへ

ロシアによる軍事侵攻が続く中、岸田総理大臣は来月シンガポールで開かれる「アジア安全保障会議」で、いかなる地域でも力による一方的な現状変更を許してはならないとして、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を呼びかけたい考えです。

岸田総理大臣は先週、アメリカのバイデン大統領と首脳会談を行うとともに、日米豪印4か国のクアッド首脳会合を総理大臣官邸で開催したのに続き、東南アジアの首脳とも個別に会談するなど首脳外交を活発化させています。

そして、来月中旬にはアジア・太平洋地域の安全保障をめぐって各国の防衛相らが意見を交わす「アジア安全保障会議」がシンガポールで開かれることから、これに出席して基調講演を行う方向で調整を進めています。

岸田総理大臣としては、ロシアによる軍事侵攻が続きアジアを含む国際秩序の根幹が揺らぐ中、いかなる地域でも力による一方的な現状変更を許してはならないと訴えるとともに、日本の防衛力を抜本的に強化する方針を説明し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を呼びかけたい考えです。

出席が実現すれば、「アジア安全保障会議」への日本の総理大臣の出席は安倍元総理大臣以来8年ぶりとなります。