岸田首相 マレーシア首相と首脳会談 ウクライナ人道支援で連携

ウクライナ情勢などをめぐり、岸田総理大臣は日本を訪れているマレーシアのイスマイルサブリ首相と首脳会談を行い、世界経済への影響や人道支援に連携して対応していくことで一致しました。

岸田総理大臣とマレーシアのイスマイルサブリ首相との首脳会談は27日夜、総理大臣官邸でおよそ45分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、「主権や領土の一体性の尊重に反し、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすものだ」と指摘し、両首脳は世界経済への影響や人道支援に連携して対応していくことで一致しました。

また岸田総理大臣が、覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに強く反対する考えを伝え、両首脳は法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していく重要性を確認しました。

さらに岸田総理大臣が、新型コロナの水際対策を緩和する方針を説明したのに対し、イスマイルサブリ首相は日本の取り組みを歓迎し、人的交流が進むことに期待を示しました。