また、およそ2万人の兵士と250余りの兵器や装備が参加したとみられるパレードの映像では、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」も繰り返し紹介されています。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによりますと、軍事パレードの予行演習の映像が公開されるのは異例だということです。
北朝鮮としては、大勢の人たちが集まる軍事パレードが新型コロナウイルスによるとみられる発熱者の急増につながったという指摘もある中、キム総書記の指導のもと、国を挙げた行事が成功したと印象づけることで、国民の結束を図る思惑があるとみられます。

北朝鮮 キム総書記が軍事パレード指導の映画 国民結束の思惑か
北朝鮮の国営テレビは、先月行われた軍事パレードの記録映画を公開しました。キム・ジョンウン(金正恩)総書記が、パレードの準備段階から全面的に指導したとしていて、キム総書記の指導のもと、国を挙げた行事が成功したと印象づけることで、国民の結束を図る思惑があるとみられます。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、先月25日に首都ピョンヤンの広場で行われた軍事パレードの記録映画を27日、2時間余りにわたって放送しました。
この中ではキム・ジョンウン総書記が、「まだ見たことのない、史上最大の軍事祝典にすべきだ」と指示したとして、パレードの予行演習の会場で双眼鏡を使って隊列を確認したり、険しい表情で幹部に指示を出したりする場面が収められています。
