ロシア地方議会 野党議員がウクライナからの軍撤退を訴える

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、地方議会の野党議員が公然と撤退すべきだと訴える一幕があり、軍事侵攻に対する不満の広がりもうかがえる事態となっています。

ロシア極東の中心都市ウラジオストクがある沿海地方の議会で27日、野党・共産党に所属する議員が追加議題の発言として、プーチン大統領に宛てたとする文書を突然、読み上げました。

このなかでは、はじめにウクライナへの軍事侵攻で死亡した兵士などの家族に対する支援策について言及したうえで「軍事作戦をとめなければさらに孤児が増える」と訴えました。

これに対して議長が即座に発言をやめるよう求めましたが、議員は立ち上がってさらに読み続け「国に大きく貢献できたであろう若者たちが軍事作戦で亡くなったり、負傷したりしている」と述べました。

そのうえで「軍事的な手段での成功は不可能だ」として、ロシア軍の即時撤退を求め、同じ共産党に所属する別の議員1人が拍手しました。

一方、政権与党に所属するコジェミャコ知事は「ナチズムと戦っているロシア軍に対する中傷だ。何を考えているのだ」と強く批判し、その後、発言した議員と拍手した議員は議場から退出させられました。

プーチン政権は、ことし3月「軍事行動の中止の呼びかけや軍の信用失墜を目指す活動」などを法律で禁止し、情報統制を強化しています。

このため、公の議会で軍事侵攻を批判する声が出るのは異例で、戦闘の長期化でロシア側にも大きな人的損失が出ていると伝えられる中、不満の広がりもうかがえる事態となっています。