トランスジェンダーの会社員 セクハラなどで元上司と会社提訴

男性として生まれ、今は女性として社会生活を送っているトランスジェンダーの会社員が、勤務先で「なぜ女装しているんだ」と言われるなどの性自認に関するハラスメント「SOGIハラ」や、セクハラを受けたとして、元上司と会社に損害賠償を求める訴えを起こしました。

東京地方裁判所に訴えを起こしたのは、都内のインターネットサービス会社に勤める30代の会社員で、男性として生まれ、今は女性として社会生活を送っています。

入社する際、会社側にトランスジェンダーだと明かしていましたが、当時の上司や同僚から「なぜ女装してるんだ」などと言われる「SOGIハラ」や、興味本位で体を触られたり、わいせつな話をされたりするセクハラを継続的にされ、精神的な被害を受けたとして、元上司と会社に合わせて550万円余りの賠償を求めています。

会社員は記者会見し「会社に相談した際、女性社員よりも被害を軽く受け止められて悔しかった。性的マイノリティーの人は声を上げづらいうえ、声を上げても理解してもらえないこともある。性別にかかわらず、被害は被害だという認識が広がってほしい」と話しました。

また、仲岡しゅん弁護士は「昭和の時代なら見過ごされたのかもしれないが、当事者はずっと我慢し続けてきた。今は許されないということを訴えていきたい」と話しています。

一方、会社側は「訴状を受け取っていないため、コメントは控えさせていただきます。正式な内容を確認のうえ、適切な対応を行っていきます」とコメントしています。