ウクライナ支援の募金箱なくなる 警察が窃盗事件で捜査 千葉市

千葉市の若葉区役所に日本赤十字社が設置していたウクライナ支援のための募金箱が今月24日になくなっていたことがわかり、警察が窃盗事件として調べています。

日本赤十字社千葉県支部によりますと、千葉市の若葉区役所の1階に設置していたウクライナの人道支援のための募金箱がなくなっているのを今月24日に職員が発見し、警察に被害届を出しました。

募金箱は縦8センチ、横20センチ、高さ10センチのプラスチック製で、机の上に置かれていましたが、持ち去られないようにつけられていた金属製のワイヤーや南京錠とともになくなっていたということです。

この募金箱はロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、3月に設置され、職員が最後に募金箱を確認したのは今月9日だったということで、日本赤十字社は募金箱にいくら入っていたかは分からないとしています。

被害届を受けた警察は、何者かが募金箱を盗んだ窃盗事件として捜査しています。
若葉区役所を訪れた40代の会社員の女性は「みんなの思いが詰まっている募金なのに信じられないです」と話し、75歳の無職の男性は「募金を盗むなんて許せないです」と憤っていました。

募金箱の管理を行っていた千葉市社会福祉協議会若葉区事務所の吉田政宏所長は「なくなっていることが分かった時はショックで何も考えられなかったです。大切な募金なので何とか返してもらいたいです」と話していました。