成田空港会社 昨年度決算 524億円の最終赤字 赤字は2期連続

成田空港会社は昨年度の決算を発表し、新型コロナウイルスの影響で最終的な損益は524億円の赤字となり、前の年度に続き2期連続の赤字決算となりました。

発表によりますと、成田空港会社の昨年度の決算は、旅客数がコロナ前の2019年度に比べて6分の1以下の647万人にとどまったことで、売り上げは829億円、最終的な損益は524億円の赤字となりました。

決算が赤字となるのは民営化以降、初めての赤字となった前の年度に続いて2期連続です。

一方、国際航空貨物の取り扱いが好調に推移したことや、水際対策が緩和された期間に航空需要が増えたことから、赤字幅は前の年度よりおよそ190億円縮小しました。

成田空港会社の田村明比古社長は27日の記者会見で、今後水際対策の段階的な緩和などで徐々に航空需要は回復するものの引き続き新型コロナの影響が続くとして、今年度の決算も330億円の赤字となる見通しを示しました。

田村社長は「来月からの外国人観光客の入国再開を歓迎したい。引き続き厳しい経営環境だが、来年度の黒字化に向けて取り組んでいく」と述べました。