“風で屋根が飛んだ” 通報相次ぐ 乗用車に直撃も 静岡 富士

27日午前、静岡県富士市で、工場の屋根が飛ぶなどの突風によるとみられる被害が相次ぎました。被害は1キロ余りの範囲に直線状に点在していて、市や気象台が詳しい状況を調べています。

富士市や地元の消防によりますと、27日午前9時前、富士市宮下地区で「風で工場の屋根が飛ばされた」と通報がありました。

警察や消防などによりますと、宮下地区にある鉄骨製造会社の工場で、金属製の屋根が長さ15メートル、幅5メートルにわたって飛ばされたほか、出入り口のドアなどのガラスが割れたということです。

この工場から、およそ200メートル離れた道路では、工場から突風で飛ばされたとみられる屋根の一部が、走行していた乗用車に直撃したということです。

乗用車は、ぶつかった反動で田んぼに突っ込んだということで、運転していた男性は顔や腕に軽いけがをしました。

また、屋根の一部は、乗用車に衝突したあと、近くを走っていた別の乗用車にもぶつかりましたが、運転していた人にけがはなかったということです。

市によりますと、この現場から北に500メートルほど離れた森下地区と、隣の森島地区では、少なくとも4棟の住宅で屋根瓦が飛んだり、ガラスが割れたりする被害が確認されました。

さらに、この現場から700メートルほど北にある水戸島地区でも、事業所の屋根の一部がはがれる被害があったということです。

この事業所の近くにある東京電力の変電所には、トタンの板が飛来して設備に接触したため、市内で一時、1万7000戸余りが停電したということです。

被害は1キロ余りの範囲に直線状に点在していて、市や気象台が詳しい状況を調べています。

“飛来物が会社の前を”

近くで会社を営む50代の男性は「雷のような音が聞こえ横風がすごくて竜巻かなと思うぐらいでした。飛来物が会社の前を飛んで、しばらくして、ここに見に来たら車が田んぼに落ちていました。当時、風が全部真横に吹いて、すごい風でした。雨は上に巻き上がるような感じに見えました。こんなことは初めてで、びっくりしました」と話していました。