知床 観光船 作業船上に引き揚げ 網走港向かう あす以降陸揚げ

北海道 知床半島沖で沈没し、作業船で運ばれる途中に落下した観光船は27日未明、作業船の上に引き揚げられ、陸揚げをするため網走港に運ばれています。
陸揚げは28日以降となる見通しで、事故原因の究明が本格化することになります。

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、船体はサルベージ会社の作業船によって海底からつり上げられ、今月24日、海中につられた状態のまま運ばれる途中に落下しました。

26日、斜里町のウトロ沖の水深182メートルの海底に落下した船体を再びつり上げる作業が行われ、事故後初めて海面より上に船体が現れました。

その後、船体は引き揚げ作業に適した水深の浅い海域まで運ばれ、27日午前3時20分、作業船の上に引き揚げる作業が完了しました。

第1管区海上保安本部によりますと、船体を乗せた作業船は天候の状況などを見極めながら引き揚げの現場からおよそ45キロ離れた網走港に向かっていて、到着は午後2時ごろの見込みだいうことです。

陸揚げは船内の水を抜いてから、28日以降網走港で行われる予定で、事故原因の究明が本格化することになります。

ウトロでは “ほっとした”

観光船「KAZU 1」の船体が作業船の上に引き揚げられたことについて、斜里町ウトロで話を聞きました。

ウトロで漁業を営む50代の男性は「ほっとしています。遺留品が見つかっているかもしれないので、家族に届けられたら、いちばんいいと思います。この後も捜索の手伝いなど、できるかぎりのことをやりたいです」と話していました。

地元に住む60代の男性は「ようやく苦労して引き揚げたので、原因が早く分かればいいです」と話していました。

また、兵庫県から観光で訪れたという60代の男性は「一度落下したと聞いたときはショックでしたが、ようやく引き揚げていただいて、ほっとしました」と話していました。

栃木県から観光で訪れたという60代の男性は「原因究明をして、再発防止を第一にしてほしい。科学的な分析を行って因果関係をはっきりとさせてほしい」と話していました。