東京電力 福島第一原発 放出前の水ためる設備 来月から整備へ

東京電力は、福島第一原子力発電所にたまる処理水を海に流す計画のうち、来月上旬から放出前の水をためる設備の整備に入ることを明らかにしました。

東京電力は、福島第一原発にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について政府の方針に従い、濃度を基準以下に薄めて原発のおよそ1キロ沖合から海に放出する計画を進めています。

こうした中、処理水をためる「立て坑(こう)」の一部で、海水で薄めたあとの水を入れる設備「上流水槽」の整備に来月上旬から入ると発表しました。

東京電力はこれで計画に向けた環境整備にすべて着手することになり、今後は、福島県と地元自治体の了解を得た上で、海底トンネル本体の設置など、工事を本格化させたい考えです。

東京電力は「処理水放出の計画に必要な地元の了解を得られるよう、さまざまな場面で地元などへの説明を尽くしたい」としています。

処理水の放出をめぐっては、地元や漁業者を中心に風評被害を懸念する声が根強く、政府と東京電力が、計画をどのように進めていくか、注目されます。