生命保険大手4社の昨年度決算 新規契約保険料 前年度を上回る

生命保険大手4社の昨年度の1年間の決算は、新型コロナの影響が続く中、オンラインでの営業を強化するなどした結果、各社とも、新たに獲得した契約から得られる年間の保険料は前の年度を上回りました。

生命保険大手4社の昨年度の決算によりますと、いずれも国内事業で新たに獲得した契約から得られる年間の保険料は、前の年度と比べて、
▽日本生命が28.4%、
▽第一生命ホールディングスが36.7%、
▽明治安田生命が10.4%、
▽住友生命が8.1%、
それぞれ増えました。

これは、新型コロナの感染拡大で顧客と対面で会う機会が減る中、オンラインでの営業を強化したことや、アメリカの金利の上昇を背景に外貨保険の販売が増えたためで、各社ともに、新規契約による保険料については、感染拡大前に近い水準に戻りつつあるとしています。

日本生命の佐藤和夫常務は記者会見で「営業面では、新契約の獲得の減少には歯止めがかかったが、運用面では、国内の低金利を背景に、厳しい運用環境は継続し、マーケットも不透明感が強いため楽観できず、慎重に対応していきたい」と述べました。