外国人観光客の受け入れ 来月10日から再開へ 岸田首相が表明

新型コロナの水際対策をめぐって、岸田総理大臣は、外国人観光客の受け入れを来月10日から再開することを表明しました。
観光目的での入国の再開は、およそ2年ぶりです。

岸田総理大臣は、26日夜、東京都内で講演し、水際対策をめぐって「来月1日から1日の入国者総数を2万人に引き上げるとともに、入国時の検査実績で陽性率が低い国については入国時検査を行わずに入国を認めることにする」と述べました。

そのうえで「現在実施している実証事業とガイドラインの策定を受けて、来月10日から添乗員付きのパッケージツアーでの観光客受け入れを再開する」と述べ、外国人観光客の受け入れを来月10日から再開することを表明しました。

外国人の観光目的での入国の再開は、およそ2年ぶりです。

さらに「来月中に新千歳空港と那覇空港で国際線受け入れを再開できるよう準備を進める。感染が落ち着いている国や地域については、きょう、海外へ渡航する際の『感染症危険情報』のレベルを引き下げた」と述べました。

一方、岸田総理大臣は、ロシアの軍事侵攻や中国の覇権主義的行動などを念頭に、現在の国際秩序が揺らいでいると指摘したうえで「いまわれわれはアジア発の新たな国際秩序を必要としている。来年に友好協力50周年を迎える日・ASEANの新たな関係の方向性と協力のビジョンを打ち出すことを目指す」と述べました。